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【スピーチ】上手いと思わせる即席技を紹介します

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人前でのスピーチや挨拶の場…生きていく上で、何度も訪れることだと思います。特に社会人になると、自己紹介、歓送迎会や結婚式での挨拶、プレゼン等、多くの機会があります。

その上、社会では「話の上手い人」が「出来る人」と見做される傾向があるので、これらの場できっちり合格点を取ることが、組織でのステップアップや人脈構築においても非常に大事です。

一方で、スピーチや挨拶が好きだ、得意だ、という人はあまりいません。どちらかというと苦手で悩む人が多い。特に、突然話を振られて困ってしまった経験は、どなたにでもあるのではないでしょうか。

だからこそ、話し上手になることで、社会で活躍できる可能性が格段に上がります。話が上手い人は本当に強い。世の中に、多くの話術ハウツーが溢れていることにも、表れていると思います。

僕自身は、営業という仕事柄、プレゼンや挨拶など人前で話す機会がすごく多いです。最近では場慣れもして、話すのは結構得意な方だと思っています。周囲からもそういって頂けることが多いです。


そこで、今回は「スピーチや挨拶を上手いと思わせるコツ(小技)」をお伝えしたいと思います。

「大きな声で自信をもって話す」「起承転結」「事前準備をしっかりする」…などなど、基本となる事項はたくさんありますが、それらは多くの本やサイトにも掲載されているので、この投稿では省きます。ここでは、「周囲に差をつけるラストワンマイル」を、特別な事前準備不要で駆け抜けるための2つの小技を紹介します。

人を惹きつけるために何を話せばいいか分からない、急に頼まれたけど困った!そんな皆様の助けになれば幸いです。

上手いスピーチ・挨拶とは

そもそも上手いスピーチや挨拶とは何でしょうか。

僕は「話者と聞き手が、同じ話題や感情を共有し、一体感を感じられるスピーチや挨拶」だと思います。そのためには、話題が聞き手にとって分かりやすく、話し方が明瞭であることが重要ですね。

よく結婚式の披露宴で、友人代表が大学時代の内輪ネタを披露し、数名が大爆笑、他一同沈黙、冷たい空気が流れるシーンがありますよね。あれは、良いスピーチとは言えません。聞き手と話題や感情の共有が出来ていないからスベるんです。

上手く話すとは、聞き手が上手いと判断してくれることです。聞き手のニーズや気持ちに寄り添うテーマで、聞き手が聞きやすい話し方で話すことを意識しましょう。これだけでもぐっと良くなるはずです。

2つの小技

問題は、聞き手と一体感を作り上げるために、何を話せば良いだろうか、ということになります。

事前に聞き手の属性(どんな人達か)を知っていれば準備も出来るでしょう。会社の所属部の人であれば、現場の仕事のこと。サークルの人であればサークル活動の話にすれば、置いて行かれる人は減る。

ちなみに、この場合のポイントは、「出来るだけ狭い範囲(集まっている人達の中でコア)」のテーマにすることです。バランスが難しいですが、内輪過ぎない内輪、一般より特殊よりだけど、その場のみんなだからこそ理解できる話題。そうしたギリギリのラインの会話で、一体感がより醸成されます。悪事や秘密を共有すると親しくなるのと似たような働きですね。

一方、スピーチを行う場は、必ずしも聞き手の属性が統一されているわけではありません。その場合、みんなが理解できる話題にすると物凄く浅いコメントしかできない。「内輪過ぎない内輪」が丁度良い塩梅に作れない。そのように聞き手の属性がバラバラな場もありますね。

また、急に指名され、聞き手の分析や事前準備が出来ていない状況で委ねられるスピーチもあります。

そんな時にオススメしたいのが、次に紹介する2つの方法です。これらは、いつでも、どこでも、どんな場でも実践できます。ポイントは「皆が共有できる話題」として、そのスピーチの場自体にあるものを利用すればいいのです。

①聞き手の誰かをダシにする

一つは、「場」に注目した考え方で、その「場」に参加している聞き手の誰かを引き合いに出します。その誰かとのエピソードを絡めて、自分の話したいテーマを話すということです。分かりにくいかもしれないので、例として、僕が新人のときの配属後自己紹介で行ったスピーチの一部をご紹介します。

「名前は〇〇と申します。〇〇と書いて〇〇と読みますが、よく××と間違われてしまうことが多くて、現に、先ほど本部長からも××と読まれてしまったのですが、これからはちゃんと〇〇と覚えてもらえるよう、精一杯努力し、活躍していきたいと思います!」

「出身は〇〇で、実は、〇〇部長の家の近所ということが先ほど分かりまして…」

「趣味は、中学生の頃から剣道をやっています。先輩の〇〇さんはプロボクサーだったと伺っておりますので、武闘派コンビとして営業活動に励んでいきたいと思います!」

これらが何故効くかというと、「その場にいる誰か」の話題は、聞き手の皆が良く理解できる話題になるからです。この観点で言えば、「誰か」は、その場の誰でも知っている人がいいですね。職場の上長とか、愛されキャラの人がオススメです。

また、この小技には、もう一つの効果があります。それは「空気」を動かせることです。

「誰か」を話題に差し込むと、その人の方を向いたり話しかけたりする人が、少なからずいます。場合によっては、本人がヤジのような反応をしてくれることもあります。こうした身体の動きが混ざることで、場の「空気」も柔らかく動きます視線や気持ちが、その誰かや話者に集まり、場に一体感が生まれるんです。この効果はすごく大きい。

ネタにされた人も、通常は、嫌な気持ちになりません。むしろ、注目を浴びたり、一体感を感じることで気分は高まります。(もちろん、嫌なネタは避けましょう。嫌がりそうな人も避けましょう。)

こうした話術を、我々はよく「ダシにする」なんていいます。ポイントはくどくど話さないこと。受けたからと調子乗って繰り返すと痛いスピーチになります。ダシですから、さらっと盛り込むだけで、味が出ます。

②先の話者のネタを拾う

もう一つは「話の流れ」に注目した考え方です。

自分が登壇する前に、誰かの挨拶やスピーチがされていることも多いと思います。自分がトップバッターだった際も、スピーチが行われるまでの何かしらの「文脈」があるはずです。そのスピーチなり文脈は、間違いなく聞き手全員が共有しているものなので、これらを拾って、自分の話に盛り込みます。

例えば、「冒頭、〇〇社長からの挨拶では~でしたが、実は私も~」と、同意する立場で述べてもいいですし、「実は私は~」と異なる立場からの見解を述べてもいいでしょう。どちらかと言えば、後者の方が盛り上がりますね。

特に、偉い人の発言に突っ込みを入れたり、場合には自虐を混ぜたりしながら、異なる見解を披露すると、意外性やギャップが生じるので面白く聞こえます。話し方によっては失礼になるので、それは「キャラ」や「バランス感覚」が必要になります。

また、「文脈」に関連すれば、「目の前でさっき起こったこと」をネタに取り込んでもいいですね。昔の話ですが、僕が登壇したセミナーで、小道具が剥がれ落ちることがありました。何事もなかったかのように淡々と話していく話者もいますが、こういう「事件」も、小ネタとして有効活用できるので便利です。

まとめ

以上、スピーチや挨拶にて、その場で出来る簡単なコツ(小技)を2つお伝えいたしました。大切なのは、皆で同じ空間を作り上げ誰も置いてけぼりにしないぞ!という意識です。

スピーチの聞き手は、他の聞き手がどのように聞いているか、ということにも敏感です。他の人が笑えば笑うし、つまらない人がいるとそれが伝播します。置いてけぼりがいると心配にもなります。そして、話し手に対しては「気が遣えないやつだな!」と思い始めるものです。社会的な動物としての人間らしい働きがそこにはあります。

みなさんが、スピーチや挨拶の機会にふと思い出し、難局を上手く乗り越えて「できるやつ」と思われ、その後のチャンスに繋がるといいなぁと思います。